3週間のプロジェクト、2営業日でベストメンバーをアサイン
「3週間後までにある不動産ファンド会社の事業計画書を作ってほしい。」ご依頼の電話は付き合いのある代理店の社長からでした。通常、事業計画書を作成するとなれば、デザインにこだわらなくとも1ヶ月はかかります。本件は、ステークホルダーにも共有する資料としてデザインにはこだわりたいというご依頼。そして事業は不動産だけでなく、物流にまで展開されています。短い納期、求められるクオリティの高さ、そして複数の事業。これだけでも難易度が高いプロジェクトであることは言うまでもありません。
全ての要件をクリアし、プロジェクトを成功させるため、真っ先に取り組んだのはメンバーのアサイン−本件に必要な人材は3名だと考えました。
- コンサルタント:戦略コンサルタントの経験があり、かつ不動産と物流の知識を持っている人材
- デザイナー:デザインの視点から、構成や掲載内容を提案し高い練度でアウトプットできる人材
ディレクター:クライアント・コンサルタント・デザイナーのやりとりをスムーズにディレクションできる人材
この3名でのチーム編成を2営業日でクライアントに提案、そして実現するロケットスタートからプロジェクトが始まります。
弊社は難易度の高い案件でも、まずは「どうにかできる事はないか」を考える文化が根付いています。そしてパートナーの状況やケイパビリティを常に把握しているからこそ、幅広い選択肢が生まれ、最適な人材をアサインできる可能性が高いのです。最も重要であったコンサルタントは現役の戦略コンサルタントを副業的にアサイン。個人で不動産の経験が豊富にあり、会社での本業が物流のクライアントをコンサルティングしているという事で、まさに適任です。クライアントに提案した際には要件にピッタリだと驚きの声を頂きました。
課題を的確に理解し、解決できる人材で対応
当社の課題解決に対する考えは非常にシンプルです。それは、「クライアントの課題」に対して「解決できる人材で対応する」こと。この考え方は非常にシンプルながらも、なかなか実践できません。なぜならそこには二重の「難しさ」が潜んでいるからです。
1つ目は、クライアントの課題を本当の意味で理解するのがとても難しい点。いざ要件を伺い、自信を持ってプロジェクトをスタートしたものの、その後に「まさかそういう話だとは思っていなかった。」と足踏みを余儀なくされる、こんな経験をお持ちの方は多数いらっしゃるでしょう。受託企業にとって、あるいはクライアントにとっても、課題の解像度は取り組む中で高まるもの。実際に仕事をしてみないと本当の意味での課題は分からないのです。だからこそ、起点となる課題から、クライアントの根底にあるより本質的な課題や要望、理想像を見通す視点が必要となります。
そして2つ目は、課題を解決へ向けてアサインする人材の「能力」を見極めるのがとても難しい点。技術だけで解決できる仕事であれば、職務経歴書やスキルシートでも十分に適正を把握できるでしょう。しかしながら、当社のように無形商材でソリューションを提供する場合は、課題解決への姿勢、人柄やコミュニケーションの取り方、直近の参画プロジェクトがものを言います。このようなケイパビリティを把握することは容易ではありません。普段からパートナーとコミュニケーションを取り、人柄や考え方を把握するであったり、直近でどのようなプロジェクトに参加しているかなど、常々情報をアップデートすることでのみ、本当の意味で「課題を解決できる人材」を見極めることができます。
本件でアサインしたコンサルタントについても、依頼の前から定期的に実施していたヒヤリングで「数ヶ月前から物流のプロジェクトに参加している」ことを聞いていたため、速やかにアサインできる運びとなりました。
クライアントからは最大の評価をいただく
真に課題を理解し、適切な人材をもって挑めば、プロジェクトが滞るはずもありません。短納期ながら3営業日程度前倒しで納品することができ、クライアントからは最大の評価をいただけたと自負しています。
納品した事業計画書はPower pointの資料にして約40枚。制作工程は、熱量はありながらもまとまりきっていなかった情報をコンサルタントが整理し、クライアントと議論、要望に沿って構造化していくという作業の繰り返しです。そして情報構造を直感的に理解できるデザインをもって、満足いただけるアウトプットへとたどりつくこととなりました。
当社の主な事業はマーケティングやDXの支援ですが、事業計画とマーケティングは切っても切り離せない関係にあります。事業計画書の作成派もちろん、場合によっては事業戦略の立案から伴走するケースもありますので、お困りの点があればぜひ私たちにお問い合わせください。